シャア専用ズゴック(MSM-07S) マスターグレード(MG)の取扱説明書
ズゴック(Z’GOK)は、ジオン公国軍(ジオン軍)がモビルアーマー(MA)のメーカーであるエム・イー・ペー社(MIP)より採用した水陸両用のモビルスーツ(MS)で、腕部と脚部にジャバラ状のフレキシブル・ベロウズ・リムと呼ばれる多重関節機構を用いた独特な形状をしており、頭部に240mmミサイル、前腕部にアイアン・ネイルとメガ粒子砲を装備した機体で、初期型がMSM-07、より高性能な指揮官機(後期型)がMSM-07Sとなっています。ここでは、マッドアングラー隊を率いて地球連邦軍(E.F.F.)のジャブロー基地に侵攻した、「赤い彗星」の異名を持つシャア・アズナブル大佐が操縦する、赤い機体のシャア専用ズゴック(MSM-07S)の「工程3-3」について紹介します。
シャア専用ズゴック(MSM-07S)の取扱説明書「工程3-3」
シャア専用ズゴックの「工程3-3」 上腕部の製作
「工程3-3」は、シャア専用ズゴックの伸縮機構付き上腕部の製作です。
上腕部の製作は、最上部、中間部、再下部の3部分に分かれていますが、似たような部品が出てくるので、必要なパーツだけをランナーのゲートから切り出して製作した方が良いでしょう。
シャア専用ズゴック上腕部の最上部
まずは、両側にボールジョイントが付いてる特殊な形状をしたABS樹脂の部品(H7,H8)に、合成ゴム製のケーブルをはめます。
取説によると、このケーブルはメガ粒子砲へエネルギーを供給する、サプライケーブルという事です。
サプライケーブルの組み込みが終了したら、上腕の一番上の部分になる部品(F5)に組み込んで、上腕部の最上部は完成です。
シャア専用ズゴック上腕部の最下部
次に、前腕部につながる部分である、上腕部の最下部を作成します。
まず、部品(F9)にABS樹脂部品(H4,H5)を組み込みます。
ABS樹脂部品を組み込む箇所は、幅が微妙に違って(写真上側が広い)いるので注意しましょう。
部品(F9)の幅の広い方に、ABS樹脂部品(H4,H5)の穴があいている方を組み込みます。
向きが間違っていなければ、ABS樹脂部品(H4,H5)を最後まで押し込みます。
ABS樹脂部品(H4,H5)を組み込み終わったら、部品(E1)を組み込みます。
部品(E1)には、サプライケーブルを通すためのくぼみが設けてあるので、そちらがABS樹脂部品の幅が狭い方と一致するように組み込みます。
これで、上腕部の最下部は完成です。
シャア専用ズゴック上腕部の中間部
最後に、上腕部の中間部の作成をします。
中間部の部品(F10,F11)は、円形内部の出っ張りが特殊なので、向きに注意して製作しましょう。
取説にもあるように、ポリキャップの部品(I2)の平らな面が重なるようにして、中央部に2個組み込みます。
ポリキャップを組み込んだら、サプライケーブルを通すためのくぼみの向きに気をつけて、部品(E18,E2)を組み込みます。
この時に、部品(F10,F11)の円形内部の出っ張りが、サプライケーブルを通すためのくぼみと重ならない向きが正しい向きとなります。
シャア専用ズゴック上腕部の結合
シャア専用ズゴック上腕部の、最上部、中間部、最下部が出来上がったら、それぞれを結合して一体化していきます。
最上部から出ているサプライケーブルを、中間部のくぼみに通し、同様に最下部のくぼみに合わせます。
それぞれの向きが正しい事を確認したら、各部分を押し込んでいって、シャア専用ズゴックの上腕部は完成です。
余裕のある人(笑)は、ガンダムマーカーなどで、内部メカと外装部の塗り分けをすると、さらにリアル感が増す事でしょう。
中に組み込まれているABS樹脂製のボールジョイントとポリキャップ部品による伸縮機構で、かなり伸縮します。(驚!)
ガンプラで、伸縮するフレキシブル・ベロウズ・リムの多重関節機構を再現した、バンダイのガンプラ開発陣の頭脳は素晴らしいですね。
ここまでが、シャア専用ズゴック(MSM-07S)の「工程3-3」になります。